腱板は棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋で構成されております。損傷の原因としては明らかな外傷によるものは半数くらいで残りは日常生活動作で起こります。肩の腱板は肩峰と上腕骨頭に挟まれているため損傷しやすく、加齢によっても変性をきたします。男性の右肩に多いことから、オーバーユースが原因となっていることも推測されます。 |
肩の運動痛や夜間痛がよくみられます。特に初期症状では夜間痛で「睡眠がよくとれない」という訴えが多いです。運動痛はあるものの多くの患者様は腕の挙上は可能となります。肩関節周囲炎と異なるのは拘縮、すなわち関節の動きが悪くなることは少ないです。他には挙上する際に力が入らない、あるいはゴリゴリとした軋轢音が生じる場合もあります。
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